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Fraud Prevention

コロナウイルスによるネットショッピングへの影響と懸念されるセキュリティ対策

5月3日の時点で感染者の数が112万2000件を超す米国では、コロナウイルスの影響がビジネス運営者を震撼させています。

件数が6000件を超えるカリフォルニア州や6万件を超えるニューヨーク州では感染を最小限に抑えるため、行政命令の下で市民は外出制限をかけられている状況です。

図書館・学校・ジムなどの公共施設が営業停止となり、地域のレストランやビジネスが苦戦する中、NPO法人・NGO団体による募金活動も目立ちます。営業ができないレストランやバーなどを支援するための募金(Crowdfund)や、「戦場に銃弾がない状況のように」ウイルスと闘っている医者・看護師・医療機関を支援するための募金などと、内容は様々です。

一方、オンラインショッピングの需要はうなぎ上りです。

ウイルス拡散の影響で地域のレストランがテイクアウトのみの営業となり、DoorDash, GrubHub, UberEatsなどのデリバリーサービス上のオーダーが急上昇しています。

また、Amazonなどのオンラインサイトから日用品を購入する顧客も増え、例えば缶詰めの肉の売り上げは700%増加しました。失業者が後を絶たない中Amazonは緊急雇用として10万人雇い対応していますが、何万件もの商品が届く中で倉庫で働く雇用者は、ウイルス対策の安全基準の見直しと雇用の権利を求めデモをしたほどです。

そのような状況の中懸念されるのは、セキュリティー対策とフィッシング詐欺です。

最近、新型コロナウイルスに便乗した悪質商法や、運送系企業を装ったフィッシング詐欺の例が増加しています。マスクを無料送付するというURLが添付されたメッセージや、ウイルス流行拡大の影響で金の相場が上がるなどの勧誘、マスクの購入時に悪質なショッピングサイトへ誘導される事例には気を付けましょう。

Lizuna (https://lizuna.com/) は、3つのテクノロジーを用いてオンラインショッピングサイト上の詐欺や悪意のある注文を監視・防止する会社です。EC運営者の安全なビジネス経営のため、日々研究に刻苦勉励しています。

参考文献

Weise, Karen, and Kate Conger. “Gaps in Amazon’s Response as Virus Spreads to More Than 50 Warehouses.” The New York Times, 5 Apr. 2020, www.nytimes.com/2020/04/05/technology/coronavirus-amazon-workers.html?auth=login-email&login=email.

“運送系企業を装ったフィッシングの注意喚起”. JC3 Japan Cybercrime Control Center, 8 May. 2019, https://www.jc3.or.jp/topics/smsphishing.html

“新型コロナウイルスに乗じた犯罪”. JC3 Japan Cybercrime Control Center, 4 Feb. 2020, https://www.jc3.or.jp/topics/newmodel_coronavirus.html