コロナウイルス拡大に伴いオンラインショッピングの需要が高まる中、Eコマースビジネスによる一攫千金は夢ではない時代となりました。そしてShopifyのようなEコマースプラットフォーム上でビジネス運営をすることが容易となった近年、そのようなプラットフォームを駆使してマーケティングに活かし、ビジネス拡大に努めることが必要不可欠となりました。本記事ではどのようにShopifyの設定を変更することでShopify Paymentの最適化ができるかを説明していきます。
まず始めに、注文の通知報告をONにする方法があります。規定の設定では、EC運営者様の銀行口座に振り込みが確認され次第、Eメールが送信される設定となっています。設定を変更する場合はまず、Shopifyの設定画面から「支払」を選択し、Shopify Paymentsから「Manage]を選択してください。そして支払内容詳細内の支払いスケジュールから、通知報告のONとOFFをクリックして変更することができます。
次に、不正防止機能をONにする方法があります。Shopify Paymentsは不正分析機能がデフォルトで導入されているため、EC運営者様に注文内容の正当性を表示します。設定画面から、「支払い」をクリックし、Shopify Payments内から「Manage]を選択してください。そして「偽造防止」メニューから、自動キャンセルを行う決済内容を選択することで設定を変更することができます。なお、Shopify Payments内で利用できる分析フィルターはAVSとCVVに分けられます。
AVS(Address Verification System)は対象となる顧客の請求先住所と郵便番号を、関連したクレジットカード利用者の個人情報と比較することで、不正な注文を防止する方法です。この方法が有効な理由として、注文処理がされる際に正当な請求先住所が使用されていない場合が多いことが挙げられます。
CVV(Card Verification Value)は、クレジットカード裏面に確認することができる3桁か4桁の番号です。このCVVコードの情報を顧客と再度確認することで、注文内容と決済情報が正当なものであるか判断するための要素となります。
そして銀行口座内容の編集・更新もShopify Paymentsの設定画面から変更することができます。Shopify設定画面から「決済」を選択し、Shopify Paymentsセクション内から「Manage」を選択してください。そして支払詳細セクション内の「支払口座アカウント」から「銀行口座を変更する」をクリックします。内容を変更後、「保存」を選択すると完了します。
この際、以前使用していた口座の内容を認証することが必要です。また、プリペイドカードを決済方法として設定することはできません。セキュリティー対策の理由から、EC運営者のみが対象のEコマースサイトの決済方法・設定内容を変更することができます。日本のクレジットカードや銀行口座を追加する場合、漢字を使用して情報を記入することが必要です。
また、税金の詳細・内容を更新することも可能です。Shopify Paymentsの利用するには設定画面内にて税金IDの提出が求められます。IDがない場合は、SIN(Social Insurance Number)またはSSN(Social Security Number)の下4桁を認証することで認められます。税金内容を更新するためにはShopify Supportに問い合わせすることが必要です(2019年6月24日時点)。税金の申請はEコマースを合法に行い顧客の信頼を築く上で必要不可欠な要素となります。
アメリカ合衆国内のEコマース運営者は、年間売上が$20,000に達し、取引件数が200件を超す場合、1099-Kを提出して税金申告することが必要です。1099-Kフォームのダウンロードは設定から「Payments」を選択し、Shopify Paymentsセクション内から「支払い内容を表示」をクリックしてください。そこから「ドキュメント」を選択し、「PDFをダウンロード」をクリックします。
ヨーロッパ諸国内のEコマース運営者は、月毎の税金内容の詳細かCSVファイルの取引内容をダウンロードし、税金申請に利用することができます。月毎の税金内容は、設定から「Payments」を選択し、Shopify Paymentsセクション内から「支払い内容を表示」をクリックしてください。そこから「ドキュメント」を選択し、「税金書類」ダイアログボックスから「PDFをダウンロードする」をクリックしてください。CSVファイルをダウンロードするためには「設定」から「支払い」、「Shopify Payments」セクション内から「支払い内容を表示」、「取引」、「エクスポート」をクリックするとダウンロードが開始されます。CSVファイルの最終行にてそれぞれの取引内で収集されたVATが表示されます。
アイルランドを除くヨーロッパ諸国内で税金申請をする際に、覚えておきたいことがあります。それはEC運営者様が支払うShopify Paymentsの利用手数料内に、取引費用付加価値税(VAT)が含まれていないことです。なおアイルランドでは、Shopify Payments手数料に加えて23%のVATが加算されます。
Lizuna (https://lizuna.com/) は、3つのテクノロジーを用いてオンラインショッピングサイト上の詐欺や悪意のある注文を監視・防止する会社です。EC運営者の安全なビジネス経営のため、日々研究に刻苦勉励しています。
参考文献
Shopify.com. Configuring Shopify Payments.
https://help.shopify.com/en/manual/payments/shopify-payments/configuring-shopify-payments